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ジャリ…

砂を踏みしめる音を響かせながら藍忘機は伏魔洞へと足を踏み入れた。

先の方は薄暗いが、僅かばかり明かりが零れている。

そして、耳を澄ませば堪えるような声も聞こえ、その声の主はこの伏魔洞で暮らしている魏無羨のもので間違いないだろう。

 

ジャリ…ジャリ…

「……んっ……は、ぁ…っ……」

 

奥へ歩みを進めると徐々に声がはっきりと耳に届いてくる。

自慰をしているのか、はたまた百戦錬磨と言った彼の言葉通り女をはべらせているのか…。

見てはいけないと思いつつも藍忘機は歩みを止めることはできず、魏無羨の姿を探した。

そして、見つけた彼の姿は想像していたものとは違った。

寝台として使用しているであろう石の上に簡易的な布を敷いた場所で身体を縮こまらせて身悶えている。

 

「ゃ…っ…ぁ…やめっ…ひぅっ…!」

甲高い声と共にビクンッと身体が跳ね上がり、魏無羨は両手で自身の両腕をぎゅっと抱き締めた。

明らかに異常な様子に、藍忘機は多少躊躇いながらも寝台の上で悶えている彼に声をかける。

「魏嬰?」

「ひっ!?」

まさか人が来るなんて思っていなかったようで、驚きの声を上げたあと魏無羨はゆっくりと振り向いた。

「らん、じゃん…なんでっ…ゃ、あぁっ…!」

なんでこんな所に来たのか、その言葉は再びの嬌声によって掻き消されてしまう。

はぁはぁと息を乱しながら身体を丸めて耐えていると藍忘機が魏無羨の傍へとやって来た。

「魏嬰、何があった?」

「は、ぁっ…んっ…呪符作っててっ…失敗したら、身体に触手みたいなのっ、まとわりついてきてっ…ん、ぁっ…」

言葉を途切れさせながらそう告げる。

すると、藍忘機は突然、魏無羨の衣を掴んだ。

「えっ!?」

抵抗する間もなく着ていた物を全て剥ぎ取られてしまい、白い肢体が露わになる。

そこには魏無羨の言ったように触手のようなものが身体にまとわりついており、うねうねとしながら身体を這い回っていた。

そのうえ後孔や尿道にまでその触手は侵入しており、魏無羨が喘ぎ声を上げていたのはこれが原因だったようだ。

「藍湛っ、衣返せっ…ひぅっ!?」

脱がされた衣を取り返そうと手を伸ばした瞬間、ぐちゅっと濡れた音を響かせて尿道の触手が更に奥へと入ってきた。

「ゃ、あっ、やめっ、ぁあっ!そこっ、やらぁっ!」

とちゅとちゅと尿道側から前立腺を刺激され、全身が強すぎる快感に襲われる。

それだけでも達してしまいそうな刺激だったのだが、尿道からの刺激に加え、後孔からも前立腺をぐりぐりと押されてしまい、頭の中が真っ白になる。

「ぁああっ!や、ぁぁっ!イっちゃっ、ゃあっ、たすけっ、らんじゃっ、たすけてっ、ぁあっ!」

「くっ…」

力の入らなくなった弱々しい手で藍忘機に縋り付くと、彼は眉間に一瞬皺を寄せたあと、魏無羨の身体を抱き寄せた。

肩に顔を埋めさせられると落ち着く香りが鼻腔を擽る。

「ん、ぁっ…らんじゃっ、はやくっ…や、ぁっ、イきたくなっ、ゃぁあっ!」

ぐちゅぅっ

「ひっ、あぁぁっー!」

ビクビクッ

一際強く両側から押され、魏無羨は射精できないまま達してしまった。

「や、あぁっ、イってぅ、やめっ、あぁぁっ、らんじゃっ」

イっている最中にも関わらず、触手は意思があるように魏無羨のことを責め立ててくる。

逃げられない快感に涙がぽろぽろと勝手に溢れ出して藍忘機の衣に染みを作っていった。

「っ…!」

藍忘機が一つ息を飲み込んだ音が聞こえ、魏無羨は更にぎゅうっと彼の衣を掴んだ。

何やら手を動かしている気配はあるのだが、肩に顔を埋めているため何が起こっているのか魏無羨にはわからない。

だが、この触手に何かしら対処をしてくれているようで、次第に後孔も尿道内からも触手の気配が薄れていった。

そして完全に消える間際に尿道内にポワッと暖かい気が流れたような感覚があり、それと共に魏無羨のことを責め立てていた触手は綺麗さっぱりいなくなった。

「はぁ…はぁ…っ…らんじゃん、ありがと…」

「……構わない」

「ははっ……悪い…疲れたから…寝かせてくれ…」

「うん…また改めて来る」

「う、ん……」

未知の物体から与えられた刺激が余りにも強すぎたせいで魏無羨は意識を保っていることができず、その場で藍忘機に抱きしめられながら意識を飛ばしてしまった。

 

 

「…ん……ぁ…っ!?」

深夜、魏無羨は尿道から感じる妙な疼きで目を覚ました。

 

中が、熱い。

 

その熱はじわじわと強くなっていき、身体が勝手にぴくぴくと小さく痙攣してしまう。

これは一体なんなんだ。

身体の異変に、必死に思考を巡らせる。

そして、魏無羨が次に取った行動は―

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